中国では現在新しい飲食店の業態として、24時間営業の無人レストランに注目が集まっています。
今回はその一例である重慶の火鍋店の事例をご紹介致します。
お店に入っていたら、店内に本来は出迎える店員さんの姿が見えません。なぜかというと全て「ミニプログラム」*で完結しているからです。
*ミニプログラム とはWeChat(中国人気SNSアプリ)の中で動作するウェブアプリ。
店内に入ってから出るまで全てセルフサービスとなっています。
無人レストラン利用の流れ:
お客様が冷蔵庫に貼り付いているQRコードをスキャンすることで、
冷蔵ケースは自動的にロック解消され、ドアが開きます。
お客様は自由に食べたいお肉や野菜、火鍋の素を取ることができます。食材を選ぶと自動的に食材の値段と重さを測ってくれます。
携帯の表示画面と冷蔵庫棚が連動しているため、ユーザーの携帯の画面にカート追加済みと表示されます。多く取った分はドア閉める前に棚に戻していれば、携帯画面のカートから自動的に商品が削除されます。
ドアを閉めたら自動的に決済が完了されます。
- その後、空いているテーブルを見つけ自分で鍋に水を注ぎ、あとはスープの素と具材を投入し友達と一緒に火鍋をゆっくりと楽しみます。
- 食べ終わったら、指定の場所に鍋を置いていればそのまま帰れます。
初期費用はたったの340万円
無人火鍋店舗のオーナーによると、
お店の前期準備は、ハードウェアの準備やミニプログラムの開発を含め、
たった1年で初期費用は340万円でお店を立ち上げたそうです。
スタッフの役割は、食材の補充とつけだれの補充、使用済みの食器洗いやお店の掃除のみ。
そのため、店長も含め現在はスタッフ2名で24時間体制でお店の運営が実現できました。
メーカーから食材を仕入れているため、食材のコストが抑えられています。
また、基本店内はスタッフはいないのため、人件費も節約できています。
お店の1日の売り上げは34万〜50万となっており、かなり利益が出ていますね。
多くのお客様に利用されているにも関わらず、店内は綺麗に維持されており、今日までお店での機材や食材を失くす事件もなく、食器洗いまで手伝ってくれるお客様もいるようです。
まとめ
1.ミニアプリを導入することで、無人24時間営業のレストランを実現。
2.決済もミニアプリで実現、人件費が大幅に削減。
いかがでしょうか?無人レストランの事例を紹介させていただきました。
日本でも高齢化が進み、人手不足が問題視されています。
ミニアプリを活用して、このような無人サービスの新業態を日本にも初めてみませんか?
LINEミニアプリや海外のミニプログラムの事例をどんどん発信していきます。