"あまりの変化の速さに、建築はどうなってしまうのだろうと思う。"
安藤忠雄
北欧諸国のデザイン専門学生の間である逸話が語られています。
それはスウェーデン、フィンランド、ノルウェーなどの建築家は敷地設計のために冬が訪れるまで待つ話です。なぜなら冬だと雪の上に足跡が残るからです。
建築家はドアをどこに設置したって人は歩きたいところを歩きます。人々がどのように都市と関わっているのか、足跡を分析することで、建築家はどこから・どのように設計を始めれば良いか判断することができます。雪の足跡は、基礎となるデザインを決定する小さなデータです。
しかし、これは最初の一歩に過ぎません。デザイナーやエンジニアは何千、何万件もある細部の確認、問題発見、そして解決策に立ち向かわなければなりません。多くの関係者が共通のゴールに向かって、漠然とした課題を解決しやすいように細かく分散し、課題解決を行うと最終的に「建物」という形として残ります。
ミニアプリのデザインとかなり似ていると思いませんか?
エボラニ株式会社ではステークホルダー、プロジェクトマネージャー、エンジニア、デザイナー、マーケターなどを集め、日々彼らとミニアプリの構築に取り組んでいます。しかし、同時にイノベーターでもあります。私たちは雪の上の足跡を読み取っているのです。
だからこそ、私たちは「小さなAI革命」の最先端に立つことができているのです。
代表的なAIはビッグデータを用いて、気象パターン、交通渋滞、数学的証明など大きな問題を解決してくれます。それに対してスモールAIは小さなデータと人間のサポートによって日常的な問題を解決してくれます。スモールAIというのは複雑なシステム、ビルの構築そしてミニアプリの設計のように小さくて簡単に解決できる問題の集まりであると考えます。
スモールAIはミニアプリの最適な色、ボタンの大きさや位置、アンケートで出題する質問の決定を手助けすることでエンジニアやデザイナーをサポートしています。小さなAIは、コンシェルジュや新人研修のプロセスを案内し、さらにはエンジニアがコードを編集するのも手伝ってくれます。
小さなAIは、雪の中の足跡のように、基礎デザインの決定を手助けします。
Small AIの動きに興味がある方は、下の「ミニアプリを試してみる」ボタンをクリックしてみよう。
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