近年日本でも大ヒットしたタピオカミルクティー!お店に寄ると、どの店でもいつもすごい長列ですね。
天気もどんどん暑くなる中、冷めたいバブルティーをすぐにでも買いたいですね。
待ち時間0分でバブルティーを購入できる仕組みを実現したのは、全世界4500店舗を展開し、日本にも進出している有名なバブルティーブランド「CoCo都可」です。
今回は、「CoCo都可」を中国でのWeChatミニプログラム*を活用して並ぶ時間ゼロを実現した事例を紹介いたします。
*ミニプログラム とはWeChat(中国人気SNSアプリ)の中で動作するウェブアプリ。
(ちょいまとめ)ミニプログラム の導入で下記のビフォー・アフターを実現。
- 利用開始から2ヶ月、ユーザーが4500万人に増加
- ミニプログラム限定キャンペーンで注文数が通常の10倍
- 1日最大注文人数は57万人
- キャンペーン中のクーポン消費率は16%
- キャンペーン終了後でも通常注文人数4倍を維持
- 「おすすめ」機能の追加でCV率が22%
まず、どんな流れでバブルティーを買うの?
北京のオフィス街でお昼の時間帯で「CoCo都可」のお店でバブルティーを注文
携帯で注文し、支払いも事前決済。決済完了後は受け取り番号が自動的に発番されます。
受け取りの時間になりましたら、お店に行って店員に番号を見せることでスムーズにバブルティーを受け取ることができます。
ユーザー体験の最適化により、2ヶ月で4500万人のユーザーを獲得
通常の店舗ではバブルティーを注文する際に1杯1杯その場で作っていますが、CoCo都可のミニプログラム なら甘さや氷の量、トッピングなど、お客様お好みに合わせて、高度なカスタマイズが実現可能です。
しかし、タピオカミルクティーを買うためには2回並ばなければいけません。
1回目は注文を待つ列を並び、2回目は受取を待つ列に並ぶのです。
それでは一杯タピオカミルクティーを購入するのに、とてつもない時間を並ぶために使ってしまいますね。
実は私もタピオカが大好きで、40分並んだことがあります。
ですが待ってる間に、待ち疲れて購入をやめるお客様も多く存在しています。
「CoCo都可」は上記の問題をミニアプリでオンライン化することで、注文と受取の並ぶ時間を0分に縮めることができました。
またお店でのミニプログラムのQRコードや看板の設置と店員によるおすすめで、ミニプログラムの利用率が大幅に上がっており、導入後1ヶ月で500店舗がミニプログラム対応となり、2ヶ月でその数字は2200店舗まで拡大。
累計1000万ユーザーに使われ、初めて注文するユーザーを300万人獲得。
現在は中国国内の店舗数は既に3300を超えています。
キャンペーンで毎月180万人新規ユーザーを継続獲得
ユーザーにミニプログラムの利用を習慣付けるために「値引き」キャンペーンが大きく役立っています。
実店舗での購入キャンペーンは「2杯目半額」に対して、ミニプログラムでの購入は「2杯目無料」となっています。
膨大な注文に対応するために「予約注文」機能も追加されました。キャンペーン中にミニプログラム の「予約注文」を通じて注文したユーザーは通常の10倍となり、キャンペーン終了後にも4倍ほどのユーザー数が維持できたのです!
キャンペーン期間中1日の最大注文人数はなんと57万人!
その他WeChat「ウィーチャット」のチャット機能を活用して、お友達招待した場合はクーポンを獲得できるキャンペーンもありました。
該当キャンペーンは計560万枚クーポンが発行され、90万枚のクーポンが利用済みとなり、ミニプログラムを初めて利用し注文した新規ユーザーが13万人も獲得できました。
ビックデータの活用によるリピート客の継続獲得
しかし、ミニプログラムでの事前注文から来店まで習慣化に成功しても、
メニューの選択後、支払を完了せずに途中でユーザーが離脱してしまう問題点がありました。
その原因は、多種のドリンクメニューや高度なカスタマイズにより、いつも飲んでいるメニューを選択するのに時間がかかってしまいユーザーがめんどくさがってしまうからです。
それでミニプログラムのアップデートにより、
既存の購入履歴により「おすすめ」の商品が表示されるようになりました。お客様の平均注文時間が4分から2分に短縮され、さらに52%のユーザーは「おすすめ」ドリンクをそのまま注文していました。
CV率も22%上がったのです!
まとめ
いかがでしょうか?
2ヶ月をかけて、利用者が0から2500万まで増えました。更に、ミニプログラムを通じて、色々な割引キャンペンを行うことで、新規顧客やリピート客を継続的につかわれるようにしています。購入データを活用したことで、ユーザーのおすすめドリンクや、新商品の開発にもつながるでしょう。
ミニプログラムは今後の企業のリード獲得にたいしても不可欠のものになるでしょう。
日本でも、ミニアプリを活用して新規リード獲得につき注目されています。速いうちに自社のミニアプリを始めてみませんか?